風物詩
晩秋~冬の風物詩と言えば、干し柿。田舎の風景を思い出す、そんな方もいるかと思います。
干し柿は、ころ柿(枯露柿)とも言われ、柿を乾燥させた、ドライフルーツです。
◆ 昔は、冬の保存食として、利用され、重宝されてきた歴史があります。
また、柿は、「嘉来」とも書きます。意味は、「喜び来たる」。
昔から、縁起の良いくだものとして、重宝されてきました。
◆柿には、甘柿と、渋柿がありますが、干し柿は、渋柿を乾燥させて作ります。
白い粉は、何?
◆柿が乾燥し、干し柿になると、白い粉がつきますが、
これは、ブドウ糖や果糖などの糖分が結晶化したものです。
漢方では、柿霜(しそう)と呼ばれ、口内炎・咳や喉の傷みなどに効果があると
言われています。柿霜がある事は、おいしい干し柿の証明とも言えます。
干し柿の栄養成分
タンニン、βカロチン、食物繊維、ミネラル、炭水化物
1.タンニンが豊富に含まれている。【美容・抗酸化作用】
2.βカロチンは、風邪予防・乾燥肌を防ぐ作用。【健康維持】
3.食物繊維は、排便を促し有害物質を一緒に排出してくれます。【腸内環境】
4.ミネラルは、カリウムやマンガンを多く含んでいます。
5.主成分は、炭水化物。
◆干し柿は生柿よりビタミンCが少ないものの、代わりにカロテンが3倍増え、
食物繊維を多く含みます。また、干すことで、ビタミンAは、生柿の約2倍になります。
特に、不溶性の食物繊維が豊富で、排便を促し有害物質を一緒に排出してくれます。
生柿は体を冷やしますが、干し柿は胃腸を丈夫にし内臓を温めます。
夜尿症や、高血圧、ガンの抑制にも効果があると言われています。