干し柿
晩秋~冬の風物詩と言えば、干し柿。田舎の風景を思い出す、そんな方もいるかと思います。
干し柿は、ころ柿(枯露柿)とも言われ、柿を乾燥させた、ドライフルーツです。
昔は、冬の保存食として、利用され、重宝されてきた歴史があります。
また、柿は、「嘉来」とも書きます。意味は、「喜び来たる」。
昔から、縁起の良いくだものとして、重宝されてきました。
柿には、甘柿と、渋柿がありますが、干し柿は、渋柿を乾燥させて作ります。太陽の光を浴びて、水分がゆっくりと抜けていき、渋みが抜け、甘くなります。
日本の渋柿の主な品種として、甲州百目(山梨県)、堂上蜂屋柿(岐阜県)、市田柿(長野県)、紅柿(山形県)、三社柿(富山県)などがあります。
当園のある、山梨県山梨市も、ころ柿づくりが盛んな地域で、お歳暮やお年賀などの贈答品用で、ご好評いただいております。
※当園で生産している干し柿は、あんぽ柿ではなく、ころ柿となります。
・あんぽ柿(元の生柿と比べ、50%程度の水分まで乾燥させたもの。)
・ころ柿(元の生柿と比べ、25%~30%程度の水分まで乾燥させたもの。)
白い粉は、何?
柿が乾燥し、干し柿になると、白い粉がつきますが、
これは、ブドウ糖や果糖などの糖分が結晶化したものです。
ブドウ糖や果糖は、甘さの割りには、低カロリー。
漢方では、柿霜(しそう)と呼ばれ、口内炎・咳や喉の傷みなどに効果があると
言われています。柿霜がある事は、
おいしい干し柿の証明とも言えます。
干し柿を食べる注意点
干し柿は、食物繊維が豊富とはいえ、食べ過ぎにはご注意。
また、タンニンは、鉄の吸収を妨げるので、貧血ぎみの方も食べ過ぎ注意。
(目安として、1日、1個~2個程度)
糖尿病の方には、不向き。
そして、食事の前後を避けて食べるようにしましょう。
山梨の干し柿(ころ柿)
山梨の干し柿の歴史は古く、武田信玄公も干し柿を推奨したと言われています。
また、信玄の格言「渋柿は、渋柿として役にたつ」という言葉があります。
【意味は、渋柿は、干せば、甘くなる。弱みや、嫌な人・部下も使い方によっては、
良くも悪くもなるものだ。という趣旨。】
特に、山梨県の峡東地域は、栽培が盛んな土地で、甲州市の松里地区もこの地域です。
当園は、山梨市の岩手地区にありますが、甲州市の隣の市になり、松里地区から、とても近い地域です。