ビニールハウスの温室栽培で、必要不可欠なのが、加温機(カオンキ)です。
重油を使い、夜間の温度設定を行います。
夜間の温度設定によって、生育を進めたり、遅くしたりする事が可能です。(時期をずらす・調整)
万が一、機械が停止してしまい、加温されないと一大事です。
蕾が膨らんで来たり、花が咲き始めた時に、マイナスの温度になると、
さくらんぼは、ダメージを受けてしまい、結実不良になります。
マイナスの温度にもよりますが、ひどい場合は、被害に遭わなかった場合の2割、5割の出来、
そのような年もあります。
温室栽培の場合、カオンキを導入しているので、そのような事は、機械が停止してしまったなどの
トラブル以外は、ありませんが、サイドレス栽培(雨除け)栽培、露地栽培の場合は、こういった被害に遭う確率がとても高くなります。
サイドレス栽培は、ビニールハウスの上の部分しかビニールがかかっていないため、(雨除けのため)
被害に遭いやすい特徴があります。
温室ハウス栽培は、ビニールハウス全体をビニールで囲んでいます。
最近は、温暖化の影響なのでしょうか、だんだんと気候の変化が大きくなっているように感じています。
サイドレス栽培は、不安定のため、加温しなくても(無加温)、
ビニールで、ハウス施設全体を囲んで栽培した方が安定的になると思います。