当園では、温室栽培からさくらんぼ狩りを開始するため、
現在、授粉作業と同時に、ビニールハウスの開け閉めを朝から、夕方まで
行っています。
温室栽培のハウス、4棟の管理をしています。
夜温と、日中の温度管理は、特に大切です。
授粉作業時の適正温度は、20度前後のため、その温度を保つため、
天井や、サイドの開閉を行っています。
日中の高温は、結実の低下をまねくので、25度以上にならないようにしています。
曇りの天気でも、少しでも太陽が出て、チャカっと、光ってくると、
一気に温度が上がってきます。また、無風の時と、風がある時でも温度は違ってきます。
季節外れの暑さなどの場合、天井、サイドを開け、散水します。さらに、
温度が下がらない場合は、ファンを回します。
さくらんぼハウスも高さ5メートルのハウスもあれば、6メートルと高めにハウスも
あります。その1,2メートルの差でも温度の上昇は、違ってきます。
また、ハウスの中でも、温度上昇が高い場所を把握しています。
そういう場所には、ミツバチを置かないようにしています。
暑い場所に配置すると、ハチが暴れてしまうからです。
夕方の温度低下も気をつけています。
まだ大丈夫かな~と思っていても、数十分で、3度、5度すぐに下がって来る場合があります。
開花期に、雨が続く時は、1番危険です。湿度が高い状態が続くと、さくらんぼの花は、
「花腐れ」になり、栽培しているさくらんぼは、全滅の危機に陥ります。
他の果物に比べ、結実確保が難しいさくらんぼの、湿度が高い状態は、
相当な危機感をもって、対処しなくてはいけない時です。
「暑すぎてもダメ、寒くなってもダメ。適正温度を保つ」
「さくらんぼのハウス栽培は、難しく、結実を確保するまで、油断しない」
この2点を常に、頭の片隅に入れています。(;・∀・)
今、1年の中で1番神経を研ぎ澄ませ、管理する時期だと思います。