清耕(せいこう)栽培と、草生(そうせい)栽培

清耕栽培、草生栽培と言われる栽培方法がありますが、
当園では、さくらんぼのハウス(温室)栽培は、清耕栽培。(に近い栽培法)
露地(サイドレス)栽培は、草生栽培です。

 

どちらの栽培方法にも、一長一短がありますが、ハウスと露地で基本的に、栽培方法を分けています。
当園のハウス(温室)栽培施設がある場所は、ほぼ平坦な畑です。また、路地(サイドレス)栽培の畑は、傾斜地の畑もあります。


傾斜地の畑では、大雨など降った場合、土が流れてしまう事などもありますので、草生栽培を行っている
場合が多いです。(土壌侵食防止)

 

簡単にまとめると、

清耕栽培→草は、生やさない。
草生栽培→草など雑草を生やしておく。

 

清耕栽培のメリット
1.太陽の陽が土によくあたるので、春先地温が上昇しやすい
2.成長が早い
3.草がない分、肥料の効きが早い

 

デメリット
1.乾燥しやすい
2.傾斜地では、土が流れる

 

草生栽培のメリット
1.根による深耕(しんこう)
草の根をまんべんなく、土壌中に伸ばすと、排水性がよくなる

2.有機物補給
草などを生やして栽培する方法なので、その場で、有機物を補給する事ができ、土づくりに効果的。

3、土壌浸食の防止
大雨などで土が流れにくくなる(特に傾斜地)

 

デメリット
草を生やし(伸ばし)過ぎると、草と木の水分や、養分の奪い合いが始まる
病気や害虫の発生源になる場合がある